米農家と小売業者 3
米屋さんがこうした動きにでたのも、コメの小売業としての反省があるからのことです。
店の3代目で、小さい頃から米屋の姿を見つづけていて、これではいけないと思い立ったのです。
「小売店は免許さえあれば、何もしないでも売れた。
競争はないし、これでも商売といえるのかと正直、思ったことがある。
免許のうえにあぐらをかき、怠けていたのだ。
こうした小売店にあきたりない消費者が、生協などのほうへ流れていったんだ。
小売店も反省しなければ……」
彼は、消費者のニーズにしっかりこたえようと思い、活動をはじめたのです。
ところが、そう思って動きだすと、目の前に現在の流通制度が壁となって立ちはだかるのです。
食管法の規制です。
「ふつうの商品としてコメを扱わせてくれれば、それで十分だ。
食糧庁とかが間に入るから、不必要にややこしくなっているんだ」
彼はこう憤慨するのでした。